五線譜1
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ファンファンは2004年4月 本店、2号店を統合移転しました。
文中の
本店2号店の表記はそれぞれCD、レコードでお読み替え下さい。

2001年のおススメの逸品

ファンファンのお勧めはこれです。



12月のおススメの逸品
本店お薦め

スリー・ドッグ・ナイト/ニュー・ベスト・ワン
 国内盤新品 2548円(税込)
  旧品より曲目変更あり。
 
カーペンターズ、フィフス・ディメンション、
そしてスリー・ドッグ・ナイト。
彼等の共通点とは?

彼等自身大ヒット・メイカーであることは
言うまでもないが、それだけではなく
優れたソングライターの作品を取り上げ、
作者・演奏者共々、脚光を浴びるケースが
非常に多いという点だろう。
特にスリー・ドッグ・ナイトが取り上げた
ソング・ライターを列記してみると、

ポール・ウィリアムス
ローラ・ニーロ
ランディ・ニューマン
ニルソン
レオ・セイヤー 等々

アルバム単位でずば抜けた作品を残せなかったため、
(それでも「ハーモニー」等は名作と言ってよい)
ロックの歴史上での評価は不当に低いが、
69〜74年あたりの彼等のヒット曲の多さは半端ではない。
70年に初の全米No.1となった「ママ・トールド・ミー」は
ラップとして初のビッグヒットと言われている。
71年の「喜びの世界」は全米で6週連続No.1となり、
年間チャートでも見事第1位に輝いている。
日本での全盛期は何と言っても72年で、
「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」
「ファミリー・オブ・マン」
「ブラック・アンド・ホワイト」が
全てNo.1を獲得した。
ヴォーカル担当3人と、演奏担当4人という
完全分業スタイル(?)を取っており、
それぞれに力量を持つミュージシャンばかりの集まりである。
現在国内発売はこのベスト盤のみで、
オリジナルは廃盤、又は未CD化となっている。 
が、やはり彼等の魅力を知るにはベスト盤が最適だろう。
この盤は彼等を知らない世代にこそ聴いてもらいたい。

P.S.来年1月より地元北九州の情報誌「おいらの街」に
「Dobbのロック塾」出演のDobbさん、英美ちゃん共々
ページを持つことになりました。
併せてよろしくお願いいたします。


                              by naka


2号店お薦め


ビートルズ/サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド
EAS−80558 国内盤帯付き
    当店税抜き価格2000円


ジョージハリスン死去。58年間の音楽に身を投じた人生
でした。またひとり偉大なる音楽家が離れていきました。
今回は個人的に推薦曲として1曲です。
ビートルズ/サージェント〜収録ジョージ作で他メンバー
は加わっていないインドミュージシャンとのセッションに
より生まれたインドチューン。「within you without you」
インド的思想に基き制作され後のソロの歩みを知る上でも
興味深い一際異色放つ一曲。ジョージの非凡な音楽感が
世界最高のグループにもたらしたものは大きかったのでは。

    「within you without you 」
    私達はすべての人々の間にある空間について語り合った
    人々は幻覚の壁に身を隠して真実を見つめようとはしない
   そして人々がこの世を去る時には遅すぎる・・・

    私達はすべての人々が分かち合える愛について語り合った
    私達の愛を大切に育てようと気がついた時
    私達の愛で世界を救うことさえ出来る
    それがわかってさえいれば

    すべて自己の内側にあるものだという事を認識した方がいい
    誰も他人を変えられやしないのだから
    自己の小さな存在に気ずき生命の流れが自己の内側に、
    そして外側にある事を知る

    私達は失われた愛について語り合った
    人々は富を築き魂を失う
    彼らにはそれがわからない 気ずきもしない
    あなたもそんな仲間なのだろうか?
    自己を超越した時、心の安らぎがそこに待っている
    そしていつか私達がひとつである事に気ずく時は来る

    生命は自己の内側に流れ、外側に存在する・・・

            <国内盤ライナーより歌詞抜粋 >


                                    by toya


11月のおススメの逸品
本店お薦め



レイディオ・イヤーズ/ヴィンテージ・ポップ・ファイル・アゲイン
  輸入盤新品 3150円(税込)

以前から大反響をいただき、当店のベストセラーとなっている
「ポップ・アラウンド・ザ・ワールド」のONE BY ONEレーベルより、
待望の新作、遂に登場!
今回も痒いところに手の届いた(?)選曲となっている。
何はともあれ、収録曲目をご紹介しよう。  

1 
そよ風にのって/マージョリー・ノエル  
2 ダンス天国/ウォーカー・ブラザース  
3 パーリー・スペンサーの日々/デヴィッド・マック・ウィリアムス  
4 口笛天国/口笛ジャック  
5 ベイビー・カム・バック/イコールズ  
6 涙のカノン/ロス・ポップ・トップス  
7 燃ゆる乙女/クリフ・リチャード  
8 レッツ・ダンス/オーラ&ジャングラーズ  
9 ジェラルディン(フル・ヴァージョン)/ブーツ・ウォーカー
10 涙のくちづけ/レターメン
11 天使の兵隊/オリジナル・キャスト
12 ふたりの天使/サン・プルー楽団
13 イエロー・リバー(モノラル・ヴァージョン)/クリスティー
14 恋のサイクリング/ミクスチャーズ
15 遠い想い出/キャッツ
16 悲しみの足音/メラニー
17 トゥナイト/ジョージ・ベイカー・セレクション
18 夜明けの太陽/ショッキング・ブルー

おっと1曲目から超強力な選曲!
実はこの曲10年以上前に、ディスクポート西武よりリリースされた
「フレンチ・ポップス」に収録されたが、すぐに廃盤。
以降全国から問い合わせが殺到していた。 
「ダンス天国」は当時RKBで11週1位を記録した、
日本だけのウルトラ・ヒット。
「パーリー・スペンサーの日々」は、当時北九州・福岡地区では
かなりのヒットとなった三田明(!)の「涙と微笑み」にソックリ。
「口笛天国」はうちの娘もお気に入り(!?)のナンバー。
オリジナル・キャストはポップス・ファンの間で、
CD化要望の運動が起きているほど。
(版権の問題でなかなかCD化の実現は難しそうだが。) 5、8、14曲目など、
最近ではまず耳にする機会のない曲だが、
当時はちゃんとベストテン入りしていたのである。
また7、10、17、18曲目は、
それぞれ現在発売されているベスト盤には収録されていない。
ポップス・ファンにはたまらないこのシリーズ、
版権の問題等、色々と困難な面もあるのだろうが、
なんとかまた続々々々々篇を期待したいところ。

それとクロスFMの「Dobbのロック塾」、
いよいよ11月から毎週の放送になりました。
詳しくは当HPの
FM情報コーナーをクリックして下さい。
                               by naka
 
2号店お薦め
 
ビョーク / ヴェスパタイン <限定盤> 
当店税抜き価格 2913円

今回で最高ピークに達しているかの様な壮大な作品。
デジタル音とアコースティックインストゥルメンタルとの融合が見事すぎる。
世界各地でのレコーディングもあってワールドワイド感も尋常なく
散りばめられて、彼女の感情が果てしなく 無限に広がっている。
切なさ・痛み・悲壮・憂鬱、ネガティヴな中にもその中に見える唯一の
一点の光がとてつもなく暖かく伝わって聴き手の内部に入り込 んで来た時、
音が映像に変わっていく。
唯一無比の声が頭上の天空を自由奔放に 駆けめぐり、
ゆっくりと地上に舞い降り何もかも覆い尽くす。
そんな情景が思い 描かれるスケールのでかい作品。
柔らかな日差しを遮るビョークを包み込む様に
描かれたスワンのモノクロームジャケットも優しく、かつ幻想的。
アナログは重量ヴァイナル2LPにより音質は抜群。発売は夏でしたが、
肌寒い寒さと共に今の時期耳のするのが、内容的にむしろ好ましいのでは。
国内盤につきライナー付き、曲解説・訳詞も記載。ビョークの放つ、
すべての声 と音に包み込まれて下さい。
                                              by toya

10月のおススメの逸品
本店お薦め

キューズ/ヴィグラス&オズボーン        国内盤新品 2940円(税込)


前回は「シーモンの涙」を中心にご紹介したが、 今月のお薦め盤は、同じ時期のもう一つの大ヒット曲 「秋はひとりぼっち」が中心となる。 実は彼等の物語は「恋のほのお」でおなじみの エジソン・ライトハウスまで遡ることになる。 以前トニー・バロウズを取り上げた時にもふれたが、 エジソン・ライトハウスは元々実体のないグループで、 実質はソングライターのトニー・マコウレイと セッション・シンガーのトニー・バロウズによるプロジェクトである。 (「恋のほのお」のシングルレコードのジャケットに写っているのは、 トニー・バロウズ以外はメンバーではない!) 「恋のほのお」「恋のテクニック」がこのプロジェクトによるものだが、 3枚目のシングル「恋するペテューラ」では、 「そよ風の二人」でおなじみのバタースコッチのメンバーでもある、 アーノルド、マーティン&モローのプロデュースへと替わり、 セッション・ミュージシャンによるレコーディングが行われた。 その中の一人が、このヴィグラス&オズボーンの片割れ、 ポール・ヴィグラスである。 このヴィグラス&オズボーン、アメリカでのチャート・アクションは 手元の資料を見る限りでは、72年に最高65位を記録した 「Men Of Learning」1曲しか見当たらない。 しかし日本では「秋はひとりぼっち」がKBCで3位、そしてRKBと 文化放送の「オール・ジャパン・ポップ20」では堂々第1位を記録、 ポップス・ファンにとっては、 アルバート・ハモンドの「落葉のコンチェルト」と共に、 秋が来れば必ず思い出す曲となってしまった。 その後の彼等はアルバムから「白い記憶」をシングルカットするが、 RKBでわずかにベスト20入りした程度で、全く不振だった。 アルバム「キューズ」もシングルのヒットに比べると低調なセールスで、 それだけに入手難、幻のアルバムとなっていた。 しかし嬉しいことに今ではVIVIDから、 シングル曲「ミスター・デッドライン」等を追加収録してCD化されている。 「秋はひとりぼっち」の一発屋で終わらせるにはもったいない 素晴らしいデュオ・チームである。



































                                     by naka
2号店お薦め

乱魔堂 / 乱魔堂 
           当店税抜き価格2800円

久々にジャパニーズ・レア盤再発です。ニューロックの夜明けと題された、カルト&プログレッシブコレクション!ココであげるのは はっぴいえんどフリークにもマスト音源な乱魔堂ですが他に瀬川洋、 フードブレイン、水谷公生、フライドエッグ等のコレクター泣かせの ラインナップ。既に紙ジャケCD化は先行でされてましたがやはり ヴァイナル魂で改めて入手です。商業的音楽・はたまた口当たり 良好ポップスとは限りなく無縁な、アンダーグランドサイケデリック グルーブは時代の片隅みに埋もれ続けながらも当時描かれたエッジの効いたサウンドをもって新鮮にかつ斬新に21世紀に蘇ります。 で、乱魔堂ですが、初期大瀧さん的ヴォーカリゼイション・強じんなリズムセクション・ファンクネスギターでアルバム彩っています。 クラブ対応「風がぴゅーぴゅー」ミドルロック「ちぇ!」ポエトリー絡む 「可笑しな世界」他メロウフォークナンバーも雰囲気抜群です。 スペシャルサンクスには松本隆、鈴木慶一の名も!もちろん マネージメントは風都市。当時商業成功をおさめてないマニアックなモノはすべて受け入れられるかというとそうではありません。 故にこのシリーズもまた埋もれていきます。頑ななオリジナル嗜好のもそうでない方も市場から姿を消す前に是非。

















                                     by Toya

9月のおススメの逸品
本店お薦め


サンシャイン・ガール     /ポリドール・ソフト・ロック・コレクション

 国内盤新品 2548円(税込)  

秋です。ということで、秋の曲で想い出すのは、*秋はひとりぼっち/ヴィグラスとオズボーン (当店ではおなじみ   「ポップ・アラウンド・ザ・ワールド」に収録) *落葉のコンチェルト/アルバート・ハモンド (こちらもおなじみ   「ディフィニティブ・70s〜VOL.2」に収録) *秋風の恋/イングランド・ダンとジョン・フォード (同名の国内盤や、輸入盤のベストに収録)などが挙げられるが、 そのイングランド・ダンとジョン・フォードの 「シーモンの涙」を思い浮かべる方もいらっしゃるのでは・・・。 曲調は秋そのもので、ちょうど「秋はひとりぼっち」と 同じ時期(1972年)、日本だけのヒットだった。 実はこの曲、オムニバスの中の1曲として、 ひっそりとCD化されていることは あまり知られていないだろう。 今回ご紹介する「サンシャイン・ガール」は、 数あるソフト・ロックのコンピの1枚と 言ってしまえばそれまでだが、 実はこの手のコンピではおなじみの曲に加えて、 目が離せない曲が2曲入っている。 ひとつはカーペンターズでおなじみの 「ハーティング・イーチ・アザー」のオリジナル ルビー&ロマンティックス・ヴァージョン、 そしてもうひとつが「シーモンの涙」である。 イングランド・ダンとジョン・フォードは、 その後76年の「秋風の恋」以降数年間は、 アメリカでもヒット・チャートの常連だった。 そしてこの時期、またまた日本だけで、 CM曲「キープ・ユア・スマイル」をヒットさせるが、 こちらは未だ全世界でCD化されていない。





























去る10日のクロスFM出演以来、 多くの方から激励の言葉をいただき、誠に有り難うございます。 第2回放送 9月7日(1972年9月度月間チャート) 第3回放送 10月12日 です。 朝早くてすみませんが、エリア内の方、ぜひ聴いてください。





                        by naka

2号店お薦め

アルクーパー/赤心の歌  国内盤SOPN−72
             当店税抜き価格 3800円

ソングライター、セッションマン、多彩な才能を持って世に数多くの名作を
生み出した天才音楽家の最も知られた名盤「赤心の歌」。
ジャズ感覚と ブルージーな内面が見事にマッチして、暖かみのある
人間くさい作品が生まれ ている。
名曲「ジョリー」は感情豊な優しさイッパイの幸せソング。
ハモンド B−3がうなりまくるオルガングルーヴチューン「君はどこへ」、
アルバートキ ングでお馴染みブルースナンバー「時の流れるごとく」等
聞き所満載。
繊細なピ アノの旋律と大胆なオーケストラアレンジに絡む歌声は、
聴き手の心にグサリと 突き刺さる。
ニッキーホプキンス「夢みる人」と同じカンジで聴き入ってしまう。
歌詞カードでメッセージをふまえながらたどっていくとより入り込めてイイかも。
いつまで経っても胸一杯にさせてくれるレコードです。
未CD化の際に「ジョリ ー」聴きたさにこのレコード探しまわったものです。
とにかく死ぬまでに一回 聴いて下さい。
                        by Toya
8月のおススメの逸品
本店お薦め

ジリオラ・チンクェッティ/ベスト・オブ〜   国内盤新品 2854円(税込)    


日本にヒット・パレード番組が誕生した1955年以降 実にさまざまの音楽スタイルが流行した。 マンボ、ロックン・ロール、映画音楽、ラテン、 ハワイアン、ウエスタン、アメリカン・ポップス そしてビートルズ以降のマージービートなど、挙げればきりがないが、 60年代の半ば、日本のヒット・パレード番組で全盛を極めたのが、 ベンチャーズを代表とするエレキ・インストと、 イタリアやフランス等のヨーロッパ勢だった。 文化放送の「9500万人のポピュラー・リクエスト」を中心に 人気を集めたヨーロッパ勢の中でも、特に人気が高かったのが、 フランスのフランス・ギャルと、 今回ご紹介するイタリアのジリオラ・チンクェッティだろう。













1964年にサンレモ音楽祭で初優勝、その時の曲「夢みる想い」は、 ビートルズ旋風が吹き荒れる中、なんと半年に渡ってヒットを続けた。 その後も「ナポリは恋人」「愛は限りなく」(2度目のサンレモ優勝曲) そして日本での彼女の人気を決定づけた「雨」とヒットが続いた。 必ずしも声量がある方ではないが、誠実な歌い方と曲の良さ、 そしてルックスの良さ・親しみやすさも加え、高い人気を得た。 男性のボビー・ソロと並んで、日本における最もポピュラーな イタリアのシンガーであることは間違いない。 通販での問い合わせも非常に多く、改めて彼女の人気の高さを確認した。 このCDには彼女のヒット曲がほぼ収録されているが、 それでも「落葉の恋」「ロマンティコ・ブルース」「恋よまわれ」等は 洩れているので、それらはまたアナログででも聴いてみてほしい。













なお前回でも少しふれた私のラジオ出演(クロスFM)ですが、 番組タイトルは「Dobbのロック塾」 前半はパーソナリティのDobbさんお薦めのロックナンバーの特集、 そして後半が私のコーナーとなります。 第1回 8月10日(金) 朝5:00〜7:00      1971年8月度 月間チャート・ベスト20 第2回 9月7日(金) 朝5:00〜7:00      1972年9月度 月間チャート・ベスト20  朝早くて申し訳ありませんが、 ぜひ早起きして(またはタイマー録音で)聴いてください。









                                    by naka

2号店お薦め

プリファブスプラウト / スティーブマックィーン          US盤 当店税抜き価格 2000円

1985発売2ndアルバム。このグループはホントにどれも人気が 高くて、
どれでも推薦盤にあげれる良さがあります。
世間一般的 には良質ネオアコバンドで有名ですが
一口にネオアコと言い切って しまえない奥深さを持った数少ないバンド。
スミスとかもその一つですが やはり目を付けるのは、
リーダー且つ作曲者であるパディーマクアルーン の役割です。
歌のうまさはもちろんですがソングライティング法がとても
凝っていて単純なものでない点、故にアルバムの中で
多彩かつカラフルな印象を受ける。
シングルナンバーの質の高さはこの時代のUKモノ の中では
群を抜いています。ポップソングの何たるかがわかる曲が
ズラリ並んでいます。青臭さが抜け切れていないぶんネオアコ評価が
高いですが、複雑に絡み合う音楽性が比類無きポップバンドとして
それに通じているのでは・・。やはりペイルファウンテンズとプリファブは
かなり上位ランクです。
最近のソフトロック本などにも名が上がってますが
それも伺えるサウンドがちりばめられています。
長く聴けるアルバムです。

                                 by  Toya


7月のおススメの逸品
本店お薦め


バブルガム・クラシックスVOL.5
  〜ヴォイス・オブ・トニー・バロウズ
  
国内盤新品 2625円(税込)


今回は以前ご紹介した「バブルガム・クラシックス」のシリーズ第5弾に当たるトニー・バロウズを取り上げてみた。あまり馴染みのない名前かも知れないが、気付かないうちに彼の歌声を聴いているポップスファンの方は、かなり多いのではないだろうか。





彼はまずケストレルズ、アイヴィー・リーグに参加するが、ヒットには恵まれなかった。次にフラワーポット・メンに参加、67年にやっと「花咲くサンフランシスコ」がヒットする。(KBC、AJP〜オール・ジャパン・ポップ20で  ベストテン入りを果たす。)そして70年、いよいよ彼の歌声を世界中に広めたエジソン・ライトハウス「恋のほのお」が誕生する。このグループの実体は、トニー・バロウズと有名ソングライターのトニー・マコウレイである。  この曲は当時のベストテン番組のほとんどで1位を獲得するが、なんとトニー・バロウズは、同時期に他にも3つのグループにセッション・シンガーとして参加する。ホワイト・プレインズ、ピプキンズ、ブラザーフッド・オブ・マンがそれである。またソロとしても「いとしのメラニー」をヒットさせている。(KBC、RKB共にベストテン入り。)そしてしばらくのブランクの後、ジョン・カーターと組んだファースト・クラスで、74年に「ビーチ・ベイビー」を発表。KBC6位、TBS2位と健闘した。「恋のほのお」以降トニー・バロウズが関わった音源は、軒並みこの「ヴォイス・オブ〜」に収録されている。






















因みにエジソン・ライトハウスの方は、3rdシングルの「恋するペテューラ」より、トニー・マコウレイ、トニー・バロウズが離れ、アーノルド、マーティン&モローのソングライター・チームがプロデュースを引き継ぐ。実は彼等の実体は、71年にKBCで第1位となった名曲「そよ風の二人」のバタースコッチなのである。そしてこの時のセッションには、72年の「秋はひとりぼっち」の大ヒットでおなじみのヴィグラスとオズボーンの1人、ポール・ヴィグラスも参加している。この時期のヒット曲としては、「涙のハプニング」がおなじみだろう。(エジソンン・ライトハウスのベスト盤に収録。)













トニー・バロウズ周辺の作品は、いずれも匿名性が強く、アーティストとしての知名度は低いものの、音楽的には超一級品ばかりである。ポップス・ファンの間で、静かに永く愛されて行くであろう。




P.S.8月10日の朝5〜7時に、地元北九州のFM局、CROSS FMで特番をやります。私の担当コーナーでは、今から丁度30年前の1971年のポップス・ベスト20を予定しています。乞うご期待!





                             by naka


2号店お薦め

スティーリーダン / キャント・バイ・ア・スリル <LP>
              当店税抜き価格 2000円



土臭いファンキーさ、都会派洗練JAZZ感覚、シャレた粋なPOPセンス、熟練のテクニック、その本性は最高にイカしたロックンロールバンド。ウォルターベッカーとドナルドフェイゲンの2人が中心となる、70年代最もススんでたグループ。二人はジェイ&ジ・アメリカンズの活動を経てソングライターチームとして出発。今回は鮮烈のデビュー作を紹介ですが、秀逸な作品が多くどれも新鮮な音を刻んでくれています。デビューシングルの「DO IT AGAIN」この曲の斬新さに尽きるのですが軽やかなラテンフレイヴァービートとシタール風味なはじけるギターソロ、リズムリフの反復がえも知れぬ感覚を与えてくれます。2ndシングル曲「輝く季節」もシャッフルテンポのユニゾンフレーズがノリノリのポエトリーヴォーカルナンバー。B・スプリングフィールドちっくなシスコカントリーなB−3、再びラテンジャズなAー5。とにかく、ダウントゥアース〜エレガンスなものまで網羅された「キケる」アルバム。この時代、如何に他のロケンローオンリーなバンドと違ってたかがハッキリとわかります。プログレッシブではなくアートロックでもないひと味違う路線を提唱して、ロック&ポップスに新しい可能性を見いだしてくれた貴重な集団ではないでしょうか。ハードエッジサウンドばかりがR&Rではないシャープでキレ味抜群のハイブリットロックが楽しめるはずです。アメリカンアートポップなジャケもほのかに醸して好きです。ホントオススメ!1972年作。



















                            by toya


6月のおススメの逸品

本店お薦め

マーク・リンゼイ/ゴールデン・クラシックス・エディション                輸入盤新品 2835円(税込)   
       今回ご紹介するマーク・リンゼイ、 ヤング世代には馴染みの薄い名前かも知れないが、 彼は60年代に「キックス」「ハングリー」等のヒット曲を生んだ ポール・リヴィア&レイダースのヴォーカリストである。 このグループ、実はなかなかマニア泣かせで、 現在国内盤ベストCDは全て廃盤、また日本で人気の高かった 「ニューオリンズ」「恋のブーガルー」等の曲は、 日本だけのヒットのため、輸入盤ベストに入っていない。 (「恋のブーガルー」はサンデイズドから復刻された アルバム「ゴーイング・トゥ・メンフィス」に収録。) さてマーク・リンゼイは70年頃から、 グループと並行してソロ活動を開始。 全米では「花咲くアリゾナ」をTOP10に送り込む。 しかし日本では、どちらかといえば 第2弾の「ミス・アメリカ」の方が人気を集めた。 地元ラジオ局のKBCで5位、RKBで3位という健闘ぶり。 但し文化放送の「オール・ジャパン・ポップ20」には 登場していないので、地域的に偏ったヒットだったのか? いずれにしてもこの「ミス・アメリカ」は、 非常に美しく完成度の高い名曲なので、 ぜひ聴いてみてほしい。 もちろん「花咲くアリゾナ」「ミス・アメリカ」共に 今回ご紹介するCDに収録されている。 一方グループの方は一時低迷していたが、 ドン・ファードンのヒットでも知られる 「嘆きのインディアン」で、71年に初の全米No.1を獲得、 日本でも大ヒットとなったので、こちらはお馴染みかも。 なおこの時点でグループ名は単にレイダースと改名していたが、 日本ではマーク・リンゼイ人気にあやかったのか、 マーク・リンゼイ&レイダース名義で発売されていた。





























                                        by naka         
2号店お薦め

バーズ / 霧の五次元 <US盤>        
                 当店税抜き価格 2000円
ロジャーマッギンを中心として幅広い音楽性で活躍し、ウエストコーストサウンドの歴史において重要な役割を 果たしたグループ。デビューアルバム「ミスタータンブリンマン」がフォークロックの歴史的名盤とされ、B・ディランのオリジナル 越えを成し遂げたが、ここではそのあたりの古き良きアメリカの云々 とは全く異質の音をこの3rdアルバムで表現する事に 見事に成功している。邦題「霧の五次元」というタイトルや、 シングルヒットした「霧の8マイル」・A−3「〜スペースマン」等が 示している通り、ドラッグ的サイケデリックアプローチで攻撃的 かつ神秘性に満ちた仕上がりになっていて、前2作とはうって 変わった魅力に溢れている。60年後半こういったドラッグ体験 をロックに導入しライブパフォーマンスにも反映させていくロック衝動的 手法は、当然手段であったが、バランスよく音で表現した良い例  といえる。マッギンのおはこである、12弦リッケンバッッカーの 神経質で繊細なメロディと、メンバーそれぞれの美声コーラスの 美しいハーモニーとが融合し、素晴らしいサイケデリックワールド が繰り広げられている。当時は−ラガロック−なんて言われてました。 この後、68年グラムパーソンズ加入によりカントリースタイル名盤 「ロデオの恋人」リリース。そちらも是非必聴!


















                                  by toya


5月のおススメの逸品
本店お薦め

バブルガム・クラシックスVOL.2
      国内盤新品 2625円(税込)
        
 1960年代後半、アルバム時代の到来に逆らうかの如く、 単純明快なサウンドで一世を風靡したレーベルがある。 現在もBMG傘下の再発レーベルとして名をとどめる“ブッダ”である。 例えば 1910フルーツガム・カンパニー      オハイオ・エクスプレス      レモン・パイパーズ 等が所属しており、 ブッダ・サウンド、又はバブルガム・サウンドと呼ばれた。 実はブッダの所属アーティストのほとんどは、 スタジオ・ミュージシャンによる実体のないグループだった。 (レモン・パイパーズだけは正式のメンバーがいたらしい。) 今回ご紹介するシリーズは、ライノと並ぶ有名再発レーベル Varese Sarabande編集による、バブルガム・サウンドの集大成で、 カルチュア・パブリッシャーズより国内盤も出ている。 VOL.1〜3が発売されており、先のブッダ3大グループをはじめ、 諸々のレーベルより出ていた楽しいサウンドが、 てんこ盛りで収録されている。  トミー・ジェイムス&ションデルス  エジソン・ライトハウス  カフリンクス  アーチーズ  フライング・マシーン  トミー・ロウ  ボビー・シャーマン 等々       ところで、今回敢えてVOL.2を選んだのは、 バブルガム・サウンドの代名詞的名曲(迷曲?)が 収録されているからである。 その名もズバリ「バブルガム・ミュージック」。 オール・ジャパン・ポップ20にも、チョットだけ登場したこの曲は、ブッダを代表する曲のタイトルが、次々と歌詞の中に織り込まれて行く。 しかし最もふるっているのは、そのグループ名。 おそらく単独のグループ名としては、チャート史上最長のその名は、  ロック・アンド・ロール・ダブル・バブル・トレーディング・カード・  カンパニー・オブ・フィラデルフィア・19141(!!!!!)  































                                                          by naka


2号店お薦め

セクション/セクション登場

1972年 1stアルバム 国内盤 帯付き
       当店税抜価格 3800円


めでたい、めでたいTINPAN福岡公演も言いようのない幸福感
の中、幕をおろしました。ナマ細野氏の一挙手一投足に感涙の
想いを感じ、約1時間半のすべてを角膜と鼓膜に刻み込んで会場を
後にしました。これで心おきなく死ねます。
で、今回は元々のティンパンアレイ好きには欠くことなしの、
ハイテクニック集団、セクションというグループです。
ティンパンアレイ がユーミンのバックでサウンドの核であったように、
セクションは キャロルキングのバックで最高の演奏と技術を
いかんなく発揮し、成功を導いた影の立て役者達です。
同じくしてジェイムス・テイラー でもその素晴らしさが堪能できます。
スタジオミュージシャンの集まりで ありきたりと思いきや、
そこはさすが大物達とやり合う強者達。
ヴァリエーション豊富なアルバムカラーとゆとりのあるユーモラスで
飽きさせません。どちらかと言えばジャズセッション的に聞こえがち
ですが、アメリカンポップスの裏側にある緻密な音作りと練り上がった
楽器のアンサンブルアレンジ等を意識すると、 一歩進んだアプローチで
楽しめます。細野氏も影響色濃いリ−スクラー ’Sベースラインに
グイっと引っ張られながら、ティンパンアレイの音源 と比べたりしては
如何なもんでしょう。聴くなら今っすね。
このレコードのライナーノーツが久保田麻琴ってのもバッチリで
しょ。
                                  by toya
4月のおススメの逸品
本店お薦め

トミー・ジェイムス&ションデルス/ベリー・ベスト・オブ〜輸盤新品 2100円(税込)


今回ご紹介するトミー・ジェイムス&ションデルスは、決して活動期間は長くはなかったが、エピソードが多くポップス・ファンには忘れられないグループである。ローカル・バンド時代に、「ビー・マイ・ベイビー」の作者ジェフ・バリー&エリー・グリニッチの書いた 「ハンキー・パンキー」をレコーディング、 しかし全くヒットせずオクラ入りになっていた。 ところが或る日この曲が某DJの目にとまり、 オンエアしたところリクエストが殺到。66年には遂に全米第1位に輝いた。 当時日本では発売権が無く、翌67年に1年遅れのヒットとなった。 (地元RKBラジオでは、6週間1位に。) 68年にはビートの効いた「モニー・モニー」が、 69年には少々サイケにイメージ・チェンジした 「クリムズンとクローバー」がヒットしたが、70年代に入ってグループは消滅。トミー・ジェイムスはソロで 「ドラッギン・ザ・ライン」「3つの恋のメロディー」等を チャートに送り込んだ。 しかし凄いのはこれからで、 まず82年にジョーン・ジェット&ブラックハーツが、 前述の「クリムズンと〜」をカバーして、全米TOP10入り。 そして87年には、彼等のヒット曲「君と僕の世界」を ティファニーがカバー(邦題「ふたりの世界」)して全米第1位。 時を同じくして、ビリー・アイドルが「モニー・モニー」の ライヴ・ヴァージョンをシングル発売。 なんとティファニーに続いて全米第1位となってしまった。 同一アーティストの異なる2曲のカバーが、続けて1位になるなんて 後にも先にもこのケースのみである。トミー・ジェイムス&ションデルスの音は、いかにもB級っぽい単純明快さとノリの良さを持っており、理屈抜きで楽しめる。 2度ほど国内盤ベストが出ていたが、現在は廃盤。 輸入盤では多数のベスト盤の他、 数種のオリジナル盤も(ほとんど2in1で)入手可能である。































                             by naka

2号店お薦め


カートベッチャー / ミスティミラージュ dreamsville records                   当店税抜き価格 3000円

ドリームズヴィルレーベルよりファン待望というか、マニア向きでしょやっぱコレ。コーラスの魔術師、ハーモニーアレンジの革新的 アレンジャーなど、誉れ名高いドリームポップの神様にして、 VANDAアイドルのカートベッチャーであります。CDでも発売されてた 幻カート音源3連発のアナログ盤めでたく発売!きっちりレコードまで 作ってくれました。CDの時は7インチプレゼントで見事に踊らされ、 音聴くまえに応募券送っちゃいましたが、なんだよ今回Tーシャツだって。 困るよナァ・・。「一番」T−シャツだったらどーしよ。今時ホーガンも 着てないんじゃない?まァカートなら許そう。で音なんスけど、 カート好きマニア用です。アイテムとしても。普通のポップスファンに 未発表インストいりませんから。コードワークとかアレンジ云々、録音 法あれこれ言うのはファンだけっスから。はっきし言ってボツ音源ですからね。 全部。ミレニウムの音とは差有り過ぎ。だああああけどやっぱ一部 の人には嬉しい発掘です。よくぞ引っぱり出したねこれだけ。ホントは まだイッパイあるんでしょうけど・・。うおお、ここのコーラスがああ・・とか なってる 人、目に浮かびます。次ぎはライブものとか出されそう。 そん時の特典は・・?!カートベッチャーて誰?て人はコレ聴いちゃダメです。 ミレニウムからスタンダードに入門してください。






















                               by toya


3月のおススメの逸品
本店お薦め

ウォーカー・ブラザース/孤独の太陽〜ベスト・オブ
        国内盤新品 1835円(税込)   
        
ウォーカー・ブラザースはアメリカ出身ながら、 まずイギリスで
成功を収めた。 スコット、ジョン、ゲイリーの男性3人組で、
ブラザースを名乗っているが、実際は兄弟ではない。英米での
代表曲といえば、 「涙でさようなら」(バカラック・ナンバー!)や
「太陽はもう輝かない」が挙げられるが、 日本では67年の
来日を期に、
爆発的な人気を得る。
まず66年暮れから67年初頭にかけて 「孤独の太陽」が大ヒット。
そして続く「ダンス天国」で人気は頂点に達する。
当時のヒットパレードを見てみると、この曲は RKBで
なんと11週間第1位となったのをはじめ、 文化放送の
オール・ジャパン・ポップ20(以下AJP)と ユア・ヒット・パレードで、
共に年間チャートの4位。 次の「ふたりの太陽」も、
AJPで年間2位に輝く。 まさにビートルズやモンキーズさえも
上回る勢いだった。  
ところが人気絶頂の真っ只中、彼等は突如解散を発表する。
ラストシングルは「ウォーキン・イン・ザ・レイン」
(フィル・スペクター・ナンバー!)だった。
メンバーはすぐにソロ活動に入り、それぞれにヒットを飛ばす。
*スコット〜「いとしのマチルダ」「ジャッキー」「ジョアンナ」
*ジョン〜「あしたの誓い」「ケンタッキー・ウーマン」「ウーマン」
*ゲイリー〜「トゥインキー・リー」「恋の朝焼け」「スプーキー」
また解散後の68年には日本のファンのために特に来日公演を行い、
LP「ライブ・イン・ジャパン」まで制作した。 シングルカットされた
「ホールド・オン」は、 AJPでベスト3入りと健闘している。  
ルックスの良さから、日本ではアイドル的な人気を集めたが、
彼等の本来の魅力は、スケールの大きなバックのアレンジと、
それに全くひけを取らない、スコットの優れた歌唱力にあるだろう。
彼等のオリジナルやベスト盤は多数CD化されているが、
今回紹介したのは、3人のソロまで含む決定盤。
(ジョンの「ケンタッキー・ウーマン」が当初収録が予定されながら、
結局カットされてしまったのが唯一の心のこりだが。)
ニューウェイヴ世代のロック・アーティストの間でも、
ウォーカー・ブラザースの音楽は高く評価されている。

                                   
by Naka

2号店お薦め


セックス・ピストルズ / 勝手にしやがれ  品番YX−7199−AX1977年 日本コロンビア    国内初回盤。帯付き!!
         当店税抜き価格12800円



2000年年末に公開されたパンクムービー「NO FUTURE」はご覧に なられたでしょうか?「グレイトロックンロールスウィンドル」以来のピストル ズモノで話題になりましたが、シド・ヴィシャス未公開インタビューシーン、 メンバー出演など当時を振り返りながら、短命に終わったバンド生活の内容 が本人達からの視点で語られた貴重な映像でした。て言ってもマルコムを こき下ろしてばっかりだったけど。過去の映像を知ってるコアなファンには 正直ちょっと物足りなかったが、改めて初期衝動にかられるのは間違い無しです。 どうしようもない連中がたった1枚のレコードで歴史をひっくり返し、 RIGHTS NOW!!の一言でいまだに全身の血が沸き上がる思いになるの は掃いて捨てる程のバンドが排出される中、比類無くこのバンドが唯一ではない でしょうか?形・捉え方は変化して今現在あるパンクミュージックも、スピリッ トはここからの出発。温故知新として若者に提供したい音源。ニルヴァーナより 10年以上早いんですから。リアルタイムパンクスも新譜として聴いていきたい 不変の1枚。今回紹介はコロンビアからの国内初回盤。珍しい帯付きです。















                                by  Toya  
2月のおススメの逸品
本店お薦め

ロネッツ/ベスト・オブ〜
       輸入盤新品 2940円(税込) 国内廃盤

 今回ご紹介するのは、奇才フィル・スペクターが生み出した所謂“音の壁”サウンドの最高峰「ビー・マイ・ベイビー」を収録した ロネッツのベスト・アルバムだが、今回はサウンド云々といった観点ではなく 一風変わった観点から見てみよう。この「ビー・マイ・ベイビー」と カスケーズの「悲しき雨音」、ローリング・ストーンズの「テル・ミー」、 ジョン・レイトンの「霧の中のジョニー」、 サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」、 ジグソーの「スカイ・ハイ」、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」、 モンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」、 ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」、 P.F.スローンの「孤独の世界」、サーチャーズの「ラヴ・ポーションNo.9」、これらの曲には、ある共通点がある。 実はこれらの曲はいずれも日本で2度ヒットしているのである。 ロネッツの場合は、まず63年に「あたしのベビー」のタイトルで大ヒット、そして68年にジャケット、カップリングを替え、「ビー・マー・ベイビー」のタイトルでまたまた大ヒット。リバイバル・ヒットが生まれる原因としては、 映画・TV・CM等に使われたり、 他のアーティストがカバーしたりというケースが多いが、ロネッツはおそらくレコード会社の再発と放送関係者の強力なプッシュで 2度目のヒットとなったものだろう。海外ではなんと2度1位となったチャビー・チェッカーの「ツイスト」や2度ベストテン入りした、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」といった強者もいる。因みに今、巷ではアバが大ブームだそうで・・・               























                                        
by naka
2号店お薦め

ブレッド&バター / バーベキュー
96年ヴィヴィッドよりリイシュー盤  当店税抜き価格3000円

ファンにとっては嬉しい再結成であったティンパンの復活!!
ライブでは はっぴいえんど時代の人気ナンバーも惜しげなく披露され
テレビ出演の サービス付き。ニューアルバムでは最新かつ斬新、
色あせないサウンド と、熟年の極みを上手く時代にリンクさせ、
孫持ちの爺とは思えない懐 の無限さを表現してくれた。去年?
ホソノ氏タモリ倶楽部出演、 書き下ろしのプリミティヴチューン作成で
エロねえちゃんにダンス指導! 嬉しいやら、驚きやら、モンド過ぎ!
やはり隠居は早すぎる。音楽に寄せる 飽く無き情熱は
加速していきそうだ。 サンプリングヴォイスでの参加 であった
大滝詠一氏は、檜に魅せられ庭いじりに夢中!!
トライアングル 理論なる方式の基に、庭構築中。
おいおい、こっちは隠居か?? 今回はそのティンパン3人も参加して
ナイスコラボ作品のブレバタです。
聴いて良し、踊って良し、ひたって良し、屈指のティンパンアイテム。
サイモン&ガーファンクルミーツセクションといったところ。
キリンジにグッときてる方、ぜひ「PINK SHADOW」
口ずさんで下さい。
                                
by toya


1月のおススメの逸品
本店お薦め

フィフス・ディメンション/ベスト
                 国内盤新品  2000円(税込)
 
いよいよ21世紀の始まり。 新しい時代の訪れにちなんで、と言うわけでもないが、 今回は60年代後半〜70年代前半に、美しいハーモニーと躍動感溢れる素晴らしい曲を数多く残した黒人混成5人グループ、フィフス・ディメンション(五次元) を紹介しよう。音楽的にはゴスペルを基調としながらも、 ママス&パパスを彷彿とさせる洗練されたコーラスを聴かせ、 黒人音楽の苦手な層にも抵抗なく受け入れられた。 67年に「ビートでジャンプ」、69年に「輝く星座」と2度グラミー賞を受賞。ジム・ウェッブ、ローラ・ニーロ等の作品をいち早く取り上げ、70年万博の際には、来日公演も行っている。 (僕もしっかり観ました。) 代表曲は一応このベスト盤で押さえられるが、遅れていたオリジナル盤のCDも輸入盤で入手可能となったので、併せてご紹介しておこう。 (なお当初国内盤の発売も予定されていたが、残念ながら発売中止となったもよう。)ビートでジャンプ  マジック・ガーデン  ストーンド・ソウル・ピクニック輝く星座  ポートレイト    以上 輸入盤 各2100円(税込) なお70年代半ばには、中心人物の マリリン・マックーとビリー・デイヴィスJr.夫妻が独立、 デュオで「星空のふたり」のNo.1ヒットを放ち、 一方グループの方は新メンバーを加えて活動を続けるが、 これといったヒットには恵まれていない。



















                                  
by naka   
2号店お薦め


ジェシ・エド・デイヴィス / ウルル <LP>                        US盤 当店税抜き価格  4000円

元タジマハールのメンバーとしても有名で、さまざまなセッションにも参加して 数々の名演を刻んで名を残した腕利きギタリスト、ジェシ・エド・デイヴィスの スワンプロック名作2ndアルバム。土っぽく、泥臭いサザンフィーリング一杯 のギター&ヴォーカルは地味ながらも聞く者を引き込むような不思議な魅力 に溢れている。決して上手いヴォーカルではないが、声質とは裏腹の暖かさを 感じ取れる。そして切れ味抜群のソリッドスライドギター!粘っこくも鋭いボト ルプレイ は他のスライドプレイヤーとは明らかに違うタッチで、音と音の合間を縫って突き刺さってくる。三枚しか残されていないアルバムの中で、一番ロック色の ある内容。ミドルテンポ中心のまったりとしてゆるい感じの曲が、イイ感じの ブルース感を醸し出している。スローバラード調の時の独特な幸せ感もたまらな く 心地よい。レオンラッセル、ドナルドダックダンなども参加し、ひと味加えてい る。インディアンの気高き血の流れる孤高のギタリスト、ジェシ・エド・デイヴィス。1st、3rdも言うまでもなく鬼必聴!!!聴かずして男臭〜い、いっぱしのスワンパーにはなれません。















                                            by toya

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