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2004年12月のおススメ CDお薦め 三田明/NEW BEST ONE 新品 2835円(税込) 三田明といえば、かつては 御三家(橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦)の プラスワン的存在と捉えられていた。 デビューは昭和38年で、舟木一夫と同期、 西郷輝彦の1年先輩に当たる。 そんな三田明が御三家から洩れたのは、 同じ吉田正門下生の橋幸夫が、 先輩として既にビクターにいたので、 レコード会社間の偏りが無いようにするためである。 四天王と呼ばれることもあったが、 概ね不当に低い評価を強いられて来た シンガーのひとりと言ってよいのではないか。 確かにオリコンチャート等を見る限りは、 「薔薇の涙」が辛うじて19位に入っている程度で、 目立った活躍をしていないように見える。 しかし実は当時のラジオのベストテン番組では、 時には御三家をも上回る活躍ぶりを見せていたのである。 例えば、地元RKBラジオのベストテンでは、 「夕子の涙」「初恋こいさん」「薔薇の涙」「真珠の恋人」 「タートルルックのいかす奴」「惜別のワルツ」 「太陽のカーニバル」「サロマ湖の空」が、 また全国歌謡ベストテンでも、 「恋人ジュリー」「恋人の泉」「夕子の涙」 「数寄屋橋ブルース」「薔薇の涙」 「タートルルックのいかす奴」「惜別のワルツ」 「太陽のカーニバル」「サロマ湖の空」「あなたの涙」が いずれもNo.1に輝いている。(判っているだけでも) デビュー当時は曲中にブレスの音が聞こえるため、 ルックスは良いが、発声もろくに出来ていないなどと言われた。 結局そのイメージがずっとつきまとう訳だが、 実際に彼の歌を聴いてみると、デビューから2〜3年後には しっかり歌の唄えるシンガーへと成長を遂げていることが判る。 後にものまね番組で、「ものまね名人」の称号を与えられたが、 それも確かな歌唱力が成せる技だろう。 そんな彼が、このほど日本レコード大賞の功労賞を受賞した。 賞らしい賞に全く縁のなかった彼が、 やっとのことで正当な評価を得たと言えるだろう。 そこで今回ご紹介するCDだが、 彼の代表的ヒット曲が20曲ぎっしりつまっており、 充実した内容であることは確かだが、 ファンにとっては当然の如く、これだけで満足出来るはずはない。 御三家はいずれもBOXセットがリリースされているのだから、 三田明も今回の功労賞受賞に伴って、2枚組、いや3枚組くらいの ベスト盤が出せないものだろうか? ぜひビクターさんにお願いしたいところである。 ところで、最近僕がよくお邪魔しているサイトに 「我が青春の歌謡曲」があります。 青春歌謡をこよなく愛する青春太郎さんという方が 運営されているサイトで、全国の青春歌謡ファンの方々の 情熱と愛情が注ぎ込まれた素晴らしい内容です。 ★「我が青春の歌謡曲」 http://members3.jcom.home.ne.jp/seisyun/ ここでも三田明人気は特に高く、彼に関する書き込みがあると 即座にレス投稿が延々と続くほどです。 興味のある方、ぜひ一度ご覧になってください。 by naka 2004年12月のおススメ レコードお薦め ロッキンクリスマス THE60’s 品番 RNLP−067 当店税込 2200円 今年最後の12月でクリスマスもの。 ライノからの企画盤クリスマスコンピレーション。84年に 監修されてますが、収録音源はタイトル通り60年代を中心の内容。 コレが以外と面白く、タートルズやボビーボリスピケットなどの ちょいと珍し曲あり。アルバム未収でシングルのみとかだとすると なかなか聴けないもの、しかもX’マスものはあるよで無い。 で、中身はロッキン〜ですからまさにパーティ気分な雰囲気で、 ウェイラーズ、アレサ・フランクリン、JB等にぎやかな テイストの曲で構成。でも何故かジャケットにはビートルズの ブッチャーカバーが置いてあって。。シリーズもので複数有るようです このクリスマスコンピ。 side-1 1 christmas spirit shristmas is my time of year 2 santo&johnny twistin' bells 3 nathaniel mayer mr santa claus 4 the turtles santa & the sidewalk surfer 5 the poets merry christmas baby 6 barry richards baby sittin santa 7 the sonics don't believe in christmas side-2 1 the trashmen dancing with santa 2 paul revere & the raiders wear a smile at christmas 3 aretha franklin winter wonderland 4 bobby boris pickett & the crypt kickers monsters holiday 5 the wailers christmas spirit 6 james brown something this year by toya 2004年11月のおススメ CDお薦め グレープフルーツ/アラウンド・グレープフルーツ 国内盤新品 2940円(税込) 今回ご紹介するグレープフルーツは、 60年代後半に僅か2枚のアルバムを残し、 ポップ・シーンを風のように駆け抜けていったグループである。 そのため名前すら聞いたことがないという方が多いだろうが、 リアルタイム世代にとっては、想い出の中に 今も生き続けているグループのひとつだろう。 元々はイギリスのグループ、 トニー・リヴァース&キャスタウェイズとして活動していたが、 67年に3人のメンバーが脱退、その3人に加えて 有能なソングライターでもあるジョージ・アレキサンダーの 4人組としてスタートしたのが、グレープフルーツである。 グループ名はジョン・レノンによって命名されたが、 当時はまだグレープフルーツはさほどポピュラーな果物ではなく、 てっきり葡萄の一種だと思っていた。まさか蜜柑の仲間とは・・・ 初ヒットは全米98位(!)まで上がった「いとしのデライラ」で 結局この曲がアメリカにおける唯一のヒットとなったが、 日本では「今週のポピュラー・ベストテン」で3位まで上がる 健闘ぶりだった。 そして続く「エレベーター」が、日本における彼等最大のヒットで 「今週のポピュラー・ベストテン」で、あのビートルズの 「レヴォリューション」が当時としては驚異的な初登場No.1、 翌週には「ヘイ・ジュード」がトップに躍り出るという めまぐるしいチャート・アクションの中、 「エレベーター」はしっかりと、No.2の座を維持し続けていた。 続く「カモン・マリアンヌ」は、フォー・シーズンズの曲のカバーで、 ポップス・ファンには忘れられないあのダンヒル・レーベルからの リリースとなったが、残念ながら大ヒットには至らなかった。 アルバム「アラウンド・グレープフルーツ」は、これらのヒット曲が 全て収録されている。(なお「エレベーター」はシングルとはミックス違い) その後メンバー・チェンジを行ない、 セカンドアルバム「ディープ・ウォーター」を発表したが、 あまりにもサウンドが変わりすぎ、殆ど話題になることもなく、 グループは消滅してしまった。 ジョン・レノンとポール・マッカートニーがアレンジに 参加しているというだけあって、全体にビートルズ色が漂う この「アラウンド・グレープフルーツ」、 CDは永らく品切れだったが、今回やっと国内盤が若干枚入荷、 また品切れにならないうちに、手に入れておいてほしい。 by naka 2004年11月のおススメ レコードお薦め 岡崎友紀/ドゥーユーリメンバーミー ワーナー品番K-12003 当店税込 4000円 偉大なる加藤和彦プロデュース作品。 キューティガールポップ路線、甘くメロウな世界がソフトヴォイス にのせて展開します。大滝詠一がシリアポールやった感覚に近い様な。。 とゆう事はスペクター&ロネッツ的とも言えるかも。 特にA面は60年代〜のメロディを、そのまんまのベタにやるのではなく うまく当時の70年代から80年代に移るいわゆるニューウェーブな感覚で アレンジ処理し、新しい感覚で料理した味わい。流石です。 甘酸っぱ胸キュン・シングル曲のタイトルソングがその代表サウンドで、 最近でもキタキマユさんがノスタルジックにカバーしていました。 アルバム未収ですが、その7’「ドゥーユー〜」のB面「ジャマイカンアフェア」 はこのアルバム・ラインばりばりのレゲエチューンで和モノグルーブとして人気。 こうゆう斬新センスが切れ味抜群で、その感覚で音楽やってる人ってのを痛感で きるプロデュース・ワークのアルバム。B面はかなり雰囲気変わってちょっと違 うかな?って感じなんですが・・・。大貫妙子、竹内まりや参加してるんですが 地味です。A面シルヴィイバルタンの「アイドルを探せ」ストーンズ「アズティ アーズゴーバイ」のカバーもナイスチョイスです。因みにアルバム最後の曲は岡 崎友紀自作曲。 by toya 2004年10月のおススメ CDお薦め ダニエル・ブーン/ビューティフル・サンデー〜ベスト・オブ 国内盤新品 2600円(税込 「ビューティフル・サンデー」、 〜知る人ぞ知る日本における洋楽史上最大のセールスを記録したナンバー。 全米では1972年に15位まで上がった、いってみれば並のヒットである。 当時日本でも「すてきなサンデー」のタイトルで一度発売されていたが、 その時は殆ど話題に上ることもなく、わずかに日曜の朝に放送されていた KBCラジオの「今週のポピュラー・ベストテン」のCMの時間に BGMとして流れていたのを覚えている程度である。 当然の如くすぐに廃盤となり、人々の記憶から消え去っていた1976年に 朝の人気テレビ番組「おはよう720」の中で挿入歌として使われ、 この軽快な曲は一体なんだ?との問い合わせが殺到した。 発足したばかりのディスコメイト・レーベルから、 洋楽第1弾シングルとしてリリース、オリコンチャート15週No.1、 192万枚という驚異的なセールスを記録した。 更に田中星児やトランザムの日本語ヴァージョンも発売され、 共にチャートを賑わせた。 ダニエル・ブーンのCDリリースは永らく輸入盤のみだったが、 おなじみの「僕たちの洋楽ヒット」シリーズで国内初CD化、 そして今回単独のベスト盤が、本邦初登場となった。 ところでシングルレコード・セールスの公式記録が残っているのは オリコン・チャートが正式にスタートした1968年以降ということになる。 それ以前の売上状況は一体どうなっているのだろう? 例えばあのエルヴィス・プレスリーやビートルズの初期のシングル、 また一時はエルヴィスをしのぐ人気だったパット・ブーン、ポール・アンカ、 更に一大ブームとなったペレス・プラード、ビリー・ヴォーン、 ミッチ・ミラー合唱団、ベンチャーズ、 そして「ユア・ヒット・パレード」で78週間No.1獲得という 金字塔を築き上げたビクター・ヤング楽団の「エデンの東」。 いずれも、もしかすると「ビューティフル・サンデー」を上回る セールスを記録しているのではないかという気がして来る。 しかし50、60年代と70年代の、 レコードプレイヤーの普及率の違いを考えてみれば、やはり 「ビューティフル・サンデー」の売上No.1の座は動かないのではないか。 但しリクエストの枚数となると話は全く逆で、 とにかく50年代後半から60年代半ばにかけての、 ヒット・パレード番組へのリクエスト総数は、 70年代のそれを確実に一桁上回っていたそうである。 (実際に番組を担当されていた松井伸一さんのお話) ポップス黄金時代の雰囲気を伝える番組が、 最近めっきり少なくなってしまったが、本当は今こそ、 そのような番組がもっともっと必要なのではないだろうか!? by naka 2004年10月のおススメ レコードお薦め ニールヤング/アフターザゴールドラッシュ US盤 reprise RS−6383 当店税込 3000円 絶望と希望の共存アルバム。 この人は本人の特性からか、声質や歌詞、メロディなどから常に悲壮感やヒリヒ リした印象を受けるのだが、聞き終わった後には必ずわずかながらの光を残して くれてる、そんな印象。バッファロー・メンバーのソングライターで、一番ダサ イが一番温かい。スティルスもリッチーも流石だが、なんでしょうねこの人、一 番ボブディランですよね。ピアノが絡んでハモる歌メロなんか涙涙ですよ。顔は コワイが、なんか弱い男のグチっぽさで攻め落とすみたいな変な説得力。無骨さ を丸出しに、滑稽に感じたり時代錯誤に思える真実をしっかりと正面からまじま じと歌っていく正直さに、わかっていながらももっていかれるこの聞き手のやる せなさ。凄いとゆうか、完全に美しいですね。 「アフターザゴールドラッシュ」のタイトルも祭りの後的解釈で、 いわばバブル後の今感覚。本人も理想が崩れ去った意味の歌詞の70年〜てとこ を替え歌で90年〜て歌ってましたね。まさに今の時代に言わんとしたメッセージ。 こうゆう素朴で人間ぽいレコードてすぐに名盤とか名作扱いされますが、 ホントに超決定盤レコードですよコレ。名盤聴いてから死ねみたいなキャッチあ りますが聴く前に死んでますね未聴なのは。。 肌と涙腺が黙ってない歌・音、ぎゅうぎゅうです。秋はニールヤング最適です。 続けて「ハーベスト」もどうぞ。 by toya 2004年9月のおススメ CDお薦め 西郷輝彦ゴールデン★ベスト 新品2枚組 2980円(税込) 以前、僕が地元のクロスFMで、 立山律子さんの番組のコーナーを担当させていただいた時、 リスナーの皆さん、そして立山さん自身からの反響が 最も大きかったのが、橋・舟木・西郷のいわゆる御三家だった。 橋幸夫の「恋のアウト・ボート」 舟木一夫の「太陽にヤァ!」 西郷輝彦の「恋のGT」 等々 その中でも最も洋楽寄りの存在が、西郷輝彦ということになる。 彼のベスト盤はこれまでにも毎年のようにリリースされているが、 今回ひと味違う選曲の2枚組ベストが登場した。 彼を日本の男性ポップス・シンガーの草分けと位置づけ、 数多いヒット曲の中から、ポップス色の強いナンバーが選ばれている。 つまりデビュー後1年くらいの曲は、超有名曲以外バッサリとカットされ、 リズム歌謡の走りとも言える「恋人ならば」以降がみっちり収録されている。 これまでに2組のBOXセットが出ているが、 今回なんとそのBOXセットにも入っていなかったレア音源も収録されている。 さらに選曲者である高護による、詳細な解説も付いているという親切さ。 ただひとつ言いたいのは、解説の中で当時のオリコン・チャートの 順位を引用しているが、昭和43年にスタートしたオリコン・チャートには 御三家を中心とする青春歌謡の人気の凄さが、殆ど反映されていないということである。 例えば西郷輝彦が自ら作詞・作曲を手がけた「月のしずく」は、 オリコンでは最高14位だが、当時地元のラジオ番組で一番人気だった KBC「今週の歌謡ベストテン」で、最高2位ながらその位置に連続15週留まり、 そしてベストテン内になんと24週も粘り続けた。 更にライバル番組の「RKBゴールデン・ヒット・パレード」でも、 正式な年間チャートは発表されなかったものの、 ポイントで計算してみると、「月のしずく」が文句無しの年間No.1となる。 オリコン最高12位の「真夏のあらし」にしても然りである。 因みに僕が初めて買った歌謡曲のシングルは、 西郷輝彦が、我修院建吾、銀川晶子のペンネームで、 初めて自ら作詞・作曲を手がけた「傷だらけの天使」だが、 この曲、及びB面の「霧の中の口笛」も今回のCDに収録されている。 J−POPでも、ニューミュージックでも、演歌でもない、 いわゆる純粋な意味での歌謡曲に対する評価が、最近再び高まっているが、 当時の状況を忠実に再現した記述は、意外に多くない。 現在各メーカーからリリースされている「ゴールデン★ベスト」シリーズや、 以前ご紹介した「青春歌年鑑」等で、過ぎ去りし昭和の雰囲気を もう一度味わってみていただきたい。 by naka 2004年9月のおススメ レコードお薦め 細野晴臣氏/SFX 品番22NS−2 当店税込 2500円 今で言うところのエレクトロニカ。 84年に発表された、ノンスタンダードレーベルからのソロ・アルバム第1弾。 これまでに細野晴臣がYMOで実践してきたサウンドから1歩踏み出し、コンピュー ターを駆使しデジタルでテクノを表現実験する、という当時最新の方法論をいち 早く具現化導入させた作品として注目を集めた名盤。 ディープなサンプリング ループを多用した曲の構成が基本となり斬新的すぎて、YMOファンもちょっと ついて行けない感もあった作品。いつもの事だが、先を急ぎ過ぎた未来派音。よ うやく時代が後追いでついてきた。 何故にテクノ・無機質なインストゥルメンタルがここまで受け入れられるか? 細野晴臣が電子音楽をやり始めたときにテクノポップと呼んだ。ポップ、いわゆ る「ポップス」に位置しながらエレクトリックに発展していく形。 かつてジェームステイラーを聴いて「風をあつめて」を作ったときの作り手の風 合いが変わらず残っている様な感じがする。はっぴいもティンパンもYMOもモ ナドもそして現在のスケッチショウも全部同じ。ポップスだと感じる。 師の作る電子音ほど温かい熱を感じるテクノはない。人間の体温、鼓動、呼吸に リンクしてくるスペシャルエフェクツ。 ジャケット裏 TheMaster’sComent: 「もうめちゃくちゃでござりますがなぁ」。 by toya 2004年8月のおススメ CDお薦め セルジオ・メンデスとブラジル'66 /ヴェリー・ベスト・オブ〜 国内盤新品 1835円(税込) 暑いですね〜(;^_^A・・・) やはりこんな時期には清涼感溢れる音楽をという訳で、 今回はセルジオ・メンデス関連をご紹介しよう。 現在、クロスFMで絶賛オンエア中の 松井伸一さんの「CROSS SUNDAY VIEWS」でも 毎週“ボサ・ノバにまつわるエトセトラ”と題して ボサ・ノバを取り上げているが、 ボサ・ノバ自体の知名度をグッとUPさせたのが アストラッド・ジルベルトであるならば、 ポップス・ファンの間に浸透させたのは セルジオ・メンデスと言って良いだろう。 1962年にLAのインディ・レーベルとして ジェリー・モスとハーブ・アルパートによって設立された A&Mレーベル、最初にブレイクしたのは ハーブ・アルパート自身が率いるティファナ・ブラスだったが、 続いてビッグネームとなったのが、 セルジオ・メンデスとブラジル'66だった。 セルジオ・メンデスはブラジルのジャズ・ピアニストとして 既に活躍中で、特にワンダ・ジ・サーがヴォーカルを取る 「セルジオ・メンデスとブラジル'65」は、 ボサ・ノバ・ファンの定番アルバムとなっている。 A&M移籍後はメンバーを一新、女性ヴォーカルのラニ・ホール、 ジャニス・ハンセン(後にカレン・フィリップ)をフィーチュアし 「マシュ・ケ・ナダ」「恋のおもかげ」「デイ・トリッパー」 「フール・オン・ザ・ヒル」「スカーボロー・フェア」等、 ブラジルのナンバーやビートルズ、バカラック、S&G等の ポップスヒットを、見事に彼等のサウンドに生まれ変わらせた。 今回ご紹介するベスト盤には、上記のナンバーをはじめ 代表曲が網羅されている。 更にもう1枚お薦めなのが、彼等の弟分とでも言うべき ボサ・リオのデビュー・アルバム。 更に若々しい感覚に満ちた素晴らしいナンバーが詰まっている。 バカラック・ナンバーの「サン・ホセへの道」は、 当時日本独自で大ヒットを記録した。 (オール・ジャパン・ポップ20 第3位) 結局ボサ・リオは2枚のオリジナルと、ライブ・アルバムを残して解散、 リード・ヴォーカルだったチャーミングな女性 グラシーニャ・レポラーゼは、セルジオ・メンデス夫人となり、 新たなスタートを切ったセルジオ・メンデスとブラジル'77に加入した。 彼等が当時所属したA&Mレーベルは、斬新且つ親しみやすい音楽性で 次々とヒット曲を生んで行ったが、ロックの歴史上では 中道派の音楽として、どちらかと言えば冷遇され続けて来た。 しかし90年代以降は、既成のジャンルに捕われない聴き方をする 若い世代を中心に、A&Mサウンドは再評価されるようになった。 クロスFM「Dobbのロック塾」での新コーナー 「中嶋ひろ志のミュージック・ライブラリー」では、 毎回あるソングライター、プロデューサー、レーベル等に スポットライトを当てていますが、 第1回シリーズは「A&Mストーリー」と題してお送りしています。 エリア内の方は、ぜひお聴きになってください。 by naka 2004年8月のおススメ レコードお薦め オールマンブラザースバンド/フィルモアイーストライブ 国内盤 2枚組 品番VIP−5079 当店税込 3800円 偉大かつ歴史に名を刻んだギタリストの一人、デュアンオールマン率いる バンドの1971年3月12日、13日の2日間にわたるフィルモアイースト (ニューヨーク)での熱い名演コンサートライブ盤。1st、2ndのスタジオ 盤をリリース後の3枚目にあたるこのライブ盤、1曲目、「ステイツボロブルー ス」から始まるスライドギター、Tボーンウォーカーのブルースカバー「ストー ミーマンデー」、D面の「ウィッピングポスト」まで圧巻の熱狂プレイ満載。 もともとマッスルショールズのスタジオ・ミュージシャンだったデュアンは、ア レサ・フランクリンやウィルソン・ピケットのバックで弾いて話題になり、南部 では注目されていたギタリスト。クラプトン「レイラ」は言わずもがな、数多く のライブ、スタジオセッションを繰り返す中で、培われた技術やミュージシャン としてのすべてが、ギッシリと詰め込まれた歴史的演奏の記録に間違いなしの内 容。スライドプレイなどはまるで生き物のごとくうねりながらメロディアスにフ レージングされていく様は凄まじいです。&デッキーベッツとのツインギターも ナイスバトル。ささえるリズムセクションのツインドラムも鉄壁。サザン・ロッ クとは何か?ブルースとは何か?ライブバンドって何?と聞かれた時、このアル バムがなんたるかを集約しているのでは。 とにかく暑い夏に暑苦しい男みなぎるライブ盤です。 by toyak 2004年7月のおススメ CDお薦め アンディ・ウィリアムス /ベスト・オブ・アンディ・ウィリアムス・ヒッツ 国内盤新品2枚組 3780円(税込) 以前ミッチ・ミラーをご紹介した際にも書いたが、 優れたアーティストながら、アナログ時代には 全く相手にされなかった人達が大勢いた。 アンディ・ウィリアムス ハーブ・アルパート トム・ジョーンズ ブラザース・フォー ポール・モーリア ニニ・ロッソ ビリー・ヴォーン 等々 しかし現在これらのアーティストは、 モンド・ミュージック、ラウンジ・ミュージックの 範疇で捉えられるなど、その評価は決して低くはない。 特にCDのベスト盤は、むしろベストセラーと言ってよい。 そんな中、筆頭に挙げたアンディ・ウィリアムスの 新編集による2枚組ベストが登場した。 これまでにも数々のベスト盤がリリースされて来たが、 数多いヒット曲を全て収録することはもともと無理な上に、 本人のヒット曲とは言えないスタンダードが混じっていたりして なかなか決定盤と言えるものが無かった。 しかし今回は50年代から70年代初めまで 全40曲を2枚のCDに収録した、納得の行く選曲になっている。 アメリカでの代表的なヒットは、 57年の「バタフライ」と63年の「もう離さない」。 日本ではアンディ・ウィリアムス・ショーが放映された頃の 「恋はリズムにのせて」や、70年代の「ある愛の詩」 「ゴッドファーザーの愛のテーマ」といったところがよく知られている。 そういった代表曲はもちろんだが、ポップスファンには 「ハッピー・ハート」「ホーム・ラヴィン・マン」 「悲しみは空の彼方に」といった選曲が嬉しい。 特に「ホーム・ラヴィン・マン」は、当時「遥かなる面影」の タイトルでシングル発売されたもので、 もともとはエジソン・ライトハウスの「恋のほのお」等で、 リードヴォーカルを取っていたトニー・バロウズのレパートリー。 作者はキャッチーなメロディを書かせたら右に出る者のない 名ソングライター、トニー・マコウレイで、 トニー・バロウズはアンディ・ウィリアムスのヴァージョンを聴いて あまりにも自分とそっくりに歌っているので憤慨したとか・・・ それはともかく、アンディ・ウィリアムス現在76歳の高齢ながら、 16年ぶりの来日公演を行なう等、今だ現役で頑張っている。 by naka 2004年7月のおススメ レコードお薦め ロバートパーマー/スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー 品番ILPS−9294 <ISLAND>US盤 当店税込 3800円 昨年54才という若さながら心臓まひのために亡くなりました。 円熟ましたシンガーとしてこれからまだまだといった時にこの悲報はとても残念 でした。85年にデュランデュランと結成したユニット“パワーステーション”や ソロヒットした86年「恋におぼれて」。89年にはグラミー賞受賞するなど、80年 代の活動が一般的に有名ですが、デビューは74年。ロックヴォーカリストの範疇 にとらわれないソウルフルなスタイルでの初期〜中期作品は聞き物です。今回紹 介はアイランドレーベルからの鮮烈デビュー作1st『スニーキン・サリー・ス ルー・ジ・アリー』。録音はニューオリンズでいきなり黒いフィーリングに包ま れた抜群の滑り出しを見せる。そのブラックフィーリングに 一役担ったのはニューオリンズファンク最高グループ、ミーターズ。しなやかで 弾力性あるリズムセクションを要に歌をもり立てるキレあるアレンジは見事。 そして忘れちゃならないリトルフィートのローウェルジョージ起用。1曲目から フィート・カバーセイリンシューズ!こちらも滑らかなスライドをバッチリ決め てます。当時の彼の若さからすると信じられない位ませた感覚で相当に通好みな 線で制作されている。ファンクでスワンプでセカンドラインで、ロックファンよ りソウルファンに聴いてもらいたい作品。アラントゥーサンな方は必聴間違いな し! ブルーアイドファンク!! by toya 2004年6月のおススメ CDお薦め 荒木一郎/決定版 新品 2835円(税込) J−POPという呼び名が定着した今だからこそ、 “歌謡曲が新しい”という逆説的表現が、妙に説得力を持つ。 以前ご紹介した加山雄三は、俳優兼歌手兼作曲家だが、 荒木一郎はそれに加えて作詞までも手がけている。 歌手としてのデビューはS41年で、 その年の日本レコード大賞新人賞を獲得している。 微塵の翳りも感じられない加山雄三に対して、 荒木一郎はややアウトロー的な持ち味でありながら、 彼の創り出す曲は、またひと味違った優しさ・親しみやすさがある。 デビュー曲「空に星があるように」をはじめ、 「今夜は踊ろう」(当時テレビの歌謡ベストテンに連続17週登場) 「紅の渚」「いとしのマックス」とヒットを連発、 また「ブルー・レター」ではノンクレジットながら、 あの山口富士夫が在籍したGS、ダイナマイツがバックをつとめている。 順風満帆だった荒木一郎だが、その後スキャンダルを起こし、 しばらく第一線から遠ざかっていた。 しかしS50年代に入って、名曲「君に捧げるほろ苦いブルース」を発表、 地味ながらじわじわと復活して行った。 その後は「ジャニスを聴きながら」「北風よ」「夜明けのマイウェイ」等、 本人よりも他の歌手が歌って脚光を浴びる曲が多くなり、 どちらかと言えば作曲家としての肩書きの方が定着している。 彼の代表曲は実に多くのレコード会社からリリースされているが、 当時ヒットしたオリジナル音源で収録されているのは、 ビクターから発売されているこちらの盤である。 現在も地道に活動を行っており、彼の作品をカバーする 若い世代のミュージシャンも後を絶たない。 by naka 2004年6月のおススメ レコードお薦め ヴァンモリソン/ムーンダンス 国内盤 P−8602W 当店税込価格 3000円 ソウルスピリット、ジャズエッセンス、ダイナミックな楽曲アレンジ、 多彩な音楽センスと持ち味でロックシンガーの範疇の枠を軽く拡げ、かつ 名作の名を欲しいままにし今なお人気の名盤、そして最高傑作アルバム。 ミュージシャン’sミュージシャンとしても有名で彼のファンは昔から多く B・ディランや、ジミーペイジ、ジャッキーデシャノンなど、 幅広い愛好家からのラブコールも絶えない。音楽家気質の質の高さがうかがえる。 バンド、ゼム時代からのR&B、黒人ブルース等の趣向がにじみ出た彼の作風が 後のブリティッシュシーンや、それ以降のアメリカンロックに多大な影響を 与えた事になる。この「ムーンダンス」以後のワーナーにおけるソロアルバム はどれをとっても秀逸で是非聴き比べてもらいたい作品ばかり。 白人にしながら、黒い要素とブルージーな人間味あふれる音楽はかならず虜に してくれるはず。まずはこのアルバムから。 by toya 2004年5月のおススメ CDお薦め 東芝レコード・アーカイブズ ポップスヒストリーVol.3 世紀の祭典 新品 2300円(税込 キンモクセイと東京ジェンヌの「二人のムラサキ東京」を聴いて なぜか想い出したのがこのシリーズ。 Vol.1〜5の5枚がリリースされており、 1、2は洋楽のカバーもの中心、5はクリスマス・アルバムだが、 実は最も興味深いのが3と4。 つまり日本人の作詞・作曲でありながら、洋楽のテイスト満載の 青春歌謡・ムード歌謡・リズム歌謡・エレキ歌謡等々。 90年代以降に登場したJ−POPアーティストの中にも この時代の歌謡曲に影響を受けている人たちが少なくない。 エゴ・ラッピン、ピチカート・ファイブ、スピッツ、その他諸々・・・ この「ポップスヒストリーVol.3 世紀の祭典」に 収録されている曲の殆どは、テレビでしばしば放映される 「なつメロ特番」で歌われるような超有名曲ではない。 むしろ時代と共に消えて行ったというイメージが強いが、 それだけに今改めて聴いてみると、 何とも言い難い懐かしさと新鮮さが同居した不思議な魅力を持っている。 個人的にはVol.3に収録の「君にしびれて」望月浩、 Vol.4に収録の「恋の君、ぼく」車英二が、特に嬉しい選曲。 いよいよファンファンも統合OPENで、 久々にレコード売上の動向を目の当たりにしているが、 特にシングル・レコードにおける歌謡曲、特に青春歌謡の 人気の高さには、改めて驚かされる。 以前クロスFMの立山律子さんの番組で、この辺の曲を中心に 紹介するコーナーを一年間持たせていただいたが、 これからも色々な機会を設けて、ご紹介を続けて行きたいと思う。 (因みに立山さんは先日〇〇回目のお誕生日を迎えられました。 遅ればせながら、おめでとうごいざいます。) by naka 2004年5月のおススメ レコードお薦め トラフィック / ミスターファンタジー 品番 ICL−26 国内盤 当店税込価格 8800円。 スペンサーデイビスグループ脱退後の中心人物スティーヴ・ウィンウッドが デイヴ・メイソン、ジム・キャバルディ、クリス・ウッドを率いて結成されたト ラフィック。1stアルバムにしてロック名作名盤。ドラッグ&トリップ感漂う ジャケットからも掴みとれる、サイケデリック、アシッド・フォーク、ブリティ ッシュ・トラッド、ジャズ、ソウル、スワンプ・ロック、インド音楽など多種音 楽性を集約しながら、英国特有の香りをかもしたサウンドは完成度抜群、今風に 言えばミクスチャー要素の高いハイブリッドバンド。当時はその他のグループと 比べると比較的評価がそれほどなく絶大な注目を受けていたわけではないところ が今となってはバンドのカリスマ性に拍車をかけている気もする。この最高の1 st、ライナーノーツがなんとなんと、大瀧詠一氏!はっぴいえんど在籍時の頃。 氏もバッファロースプリングフィールドやモビーグレイプに劣らず興味を抱いて いたのが伺える文章で、一ロックファンとしての愛情が伝わるラーナーになって ます。 70’s極上のサイケデリックロック! 国内初期盤のパームツリーアイランド・レーベルです! by toya 2004年4月のおススメ 本店お薦め ザ・ドリフターズ/ドリフだョ!全員集合(赤盤・青盤) 新品 各3500円(税込) 皆さんもご存じのように、ドリフターズのリーダー “長さん”こと、いかりや長介氏が、先日亡くなってしまった。 記録的な高視聴率番組「8時だよ!全員集合」での長さん、 また最近ではドラマに欠かせない渋い脇役の長さん。 でも僕にとっては、やはりドリフターズのベースマン、 つまりミュージシャンとしての、いかりや長介の存在が最も大きい。 ウエスタン・バンド、ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズに在籍。 その後、1964年にドリフターズを結成、 66年のビートルズ武道館公演の前座として出演したのは、 今では有名な話である。(但し出演時間は1分足らずだったとか・・・) 言うまでもなくドリフのメンバーは、 いずれもミュージシャンとして超一流の技量を持っており、 当時のテレビの寄席番組では、毎週のようにバンドコントを演っていた。 しかも最新の歌謡ベストテンを、自前のファンファーレ付きで、 腹いっぱいカウントダウンしていたのである。 当時はまだテレビの歌謡ベストテンは、ランキングを決めず 10曲がアトランダムに登場する形式だった。 (TBS「歌謡曲ベストテン」等) したがってドリフはテレビにおける、歌謡曲カウントダウンの いわば先駆的存在と言えるだろう。 その頃の映像がオンエアされる機会は殆ど無いので、 おそらくVTR自体が残っていないのだろう。今一度見てみたい!!! 特に長さんが指揮するド派手なファンファーレで、 全員がステージ上にぶっ倒れ、加トちゃんがスネアドラムを持ったまま 転がり落ちてくるあのシーンを・・・ さて今回ご紹介するCDには、レコード・デビューしてからの ドリフの音源が、ビートルズにならって赤盤・青盤、各2枚組で、 ぎっしりと詰め込まれている。 おなじみの「いい湯だな」「ミヨちゃん」「ドリフのズンドコ節」等の ヒット曲から、志村けん加入後のネタ 「ドリフの早口ことば」「ヒゲのテーマ」にいたるまで、 まさにドリフ・ワールドの決定盤となっている。 ただ敢えて言うならば、クレイジー・キャッツにおける植木等のような 際だったヴォーカリストが、ドリフにはいなかった。 (実際、高木ブーや仲本工事はかなり歌がうまいのだが。) またレパートリーの大半は、民謡・童謡・懐メロ等の焼き直しで、 レコードにおいて独自の音楽性を炸裂させたクレイジー・キャッツとは、 かなり方向性が違っていた。 でも今は彼等が残したお馴染みの曲の数々を聴きながら、 “長さん”を忍んでいたい。 by naka 2004年4月のおススメ 2号店お薦め あがた森魚 / 乙女のろまん 品番OFL−5 <初回盤>帯・ブックレット付き 当店税込価格 6800円 ベルウッドレーベル人気盤にして、名曲「赤色エレジー」含む あがた森魚初期名作アルバム。この盤は初回盤の変形見開きジャケット のものです!再発盤は通常使用です。あがたアルバムにつきものの おまけ的ブックレットな歌詞カードも豪華?!で写真とわけのわからない 解説が掲載されたもの付き。ある種異様ともいえる大正ロマン全開な雰囲気 と彼のヒステリックなヴォーカリゼイションは聴くたびに時間と時代を 錯覚してしまいがちです。曲間にはさまれる少女の哀愁すぎる語りが その感覚にさらに拍車をかけます。バックをささえるは 鈴木慶一’sはちみつぱい!演奏は言うまでもなく素晴らしいですね。 はっぴいえんど〜細野晴臣との交流深い彼の作品ではありますが、 はっぴい路線や他のベルウッド系とは微妙に違う独特異色な世界観が魅力。 歌に込められたパワーは尋常ではないものを感じます。 タイムレスな邦楽ワールドを体験してみませんか? by toya 2004年3月のおススメ 本店お薦め VA/続・僕たちの洋楽ヒット1955−1974 VOL.1〜10 国内盤新品 各2500円(税込) 一昨年に「僕たちの洋楽ヒット」シリーズ 全15枚300曲を一挙リリース、大評判となったが 今回待望の続編が、全10枚の豪華ラインナップで発売となった。 前回よりも時代は10年遡り、1955年から74年までに、 日本でヒットした洋楽曲の中から選曲されている。 やはり選曲者のポップスに対する、愛情と熱意が 充分に伝わってくる素晴らしい内容となっている。 1955年といえば、ロックン・ロール誕生の年であると同時に 日本初の洋楽ベストテン番組、東京文化放送の 「ユア・ヒット・パレード」(DJ茂木幹弘、田中まり子)が スタートした年でもある。 当初は映画音楽とムード音楽がヒット曲の大半を占めていたが、 やがてオールディーズ時代を代表するシンガー達が続々登場し、 ポップス黄金時代を創り上げて行く。 そしてビートルズ登場以降のマージービート、 ベンチャーズをはじめとするエレキ・ブーム、 フランス・イタリア等のヨーロッパ勢、 「サマー・オブ・ラブ」以降のニューロック勢、 そして70年代に入ってヒットチャートを賑わせた 忘れ得ぬポップスの名曲の数々、 それらがこのシリーズには、ぎっしりと詰まっている。 10枚どれもお薦めだが、特にVOL.9には 永らく日本では入手難だった そよ風の二人/バタースコッチ シーズン/アース&ファイアー 孤独の夜明け/マジック・ランタン ひとりぼっちの野原/キャッツ 等が収録されており、リアルタイム世代には 本当に嬉しい限りである。 他にもシリーズ全体を通じて 初CD化や永らく廃盤だった曲が多数収録されており、 10枚全て必聴&必携!!! by naka 2004年3月のおススメ 2号店お薦め ヤングラスカルズ/グルーヴィン 品番P−8611A 当店税込価格 3000円 白人ヴォーカルグループにしてソウルフィーリングたっぷりの いわゆるブルーアイドソウルバンド名盤。 流麗かつ覚えやすいメロディに都会的アレンジメントをほどこし、 ブラックな要素を忘れない、イカしたイカしたアルバム! 山下達郎氏の超お気に入りグループで名曲タイトルソングは 彼のラジオでも使用される氏の定番ナンバー。簡単なコード進行 ながらもツボを押さえた流れに乗るフェリックスキャバリエの 美声ヴォーカルメロディライン+最高のコーラス。田舎臭さの微塵も 感じられないシンプルイズベストなグッドソング。ソウルチャートでも 上位にランクインしたR&B曲でもあります。 勢いのあるグループの60’sヤングラスカルズ時代の最高アルバム! 「青春秘蔵盤」シリーズより復刻されたものです。帯付き by toya 2004年2月のおススメ 本店お薦め ジョー・スタッフォード/STAR BOX 国内盤新品 2520円(税込) 昨年暮れより随時発売されている ソニーの定番シリーズ、STAR BOX。 大物ぞろいのラインナップと妥当な選曲でどれもお薦めだが、 中でもこのジョー・スタッフォードは、版権の関係からか しばらく国内盤CDがあまり発売されておらず、 代表曲が揃え難い状態だったので、特に嬉しい。 1940年代から既に第一線で大活躍している超ベテラン、 キャピトル時代も素晴らしいが、やはりなじみ深いのは 50年代コロムビアに移籍してからのナンバーだろう。 STAR BOXにも収録されている 「ユー・ビロング・トゥ・ミー」「ジャンバラヤ」 「今夜教えて」等もポピュラーだが、 日本で圧倒的に有名なのは、56〜57年に 当時の「ユア・ヒット・パレード」でロングヒットとなった 「霧のロンドン」だろう。 全米では38位止まりだったこの曲が、日本ではなんと 「ユア・ヒット・パレード」の20年間のトータルチャートで、 68位にランクされている。 もう1曲「明日に又」も同じトータルチャートで80位。 彼女はいかにも古き良き時代といった感じの美貌の持ち主だが、 更に素晴らしいのは「トランペット・ヴォイス」と形容された その歌声で、第一線を退いた今も多くのファンを魅了している。 当時コロムビアの洋楽ヒットをいち早く紹介する 人気ラジオ番組「L盤アワー」でもよく流れていたようだが、 各レコード会社が自社制作していた音楽番組の草分け、 ビクターの「S盤アワー」のDJをされていた 帆足まり子さんが、昨年暮れに亡くなられた。 「ユア・ヒット・パレード」の初代DJ茂木幹弘さんや、 「9500万人のポピュラー・リクエスト」の小島正雄さんも 既にこの世にはおられない。 このようなラジオ界の大先輩方のDJを もし出来ることなら今一度聴いてみたい。 by naka 本店お薦め 緊急リリース編(1) スマッシュ・シングルズ& ハード・トゥ・ファインド・クラシックス 輸入盤新品 2940円(税込) 1 恋はマジック/ルー・クリスティ 2 夜明けのヒッチ・ハイク/ヴァニティ・フェア 3 エンジェル・ベイビー/ダスク 4 サード・フィンガー、レフト・ハンド/パールズ 5 涙をぶっ飛ばせ/ロビン・ジャック 6 ジョディー/ジョーイ・グレゴラッシュ 7 ハッシャバイ/ロバート・ジョン 8 サマータイム・サマータイム/ホビー・ホース 9 ニュー・オリンズ/ハーレー・クイン 10 シルバー・マシーン/ホークウインド 11 君にすべてを/ジョーディー 12 パート・オブ・ユニオン/ストローブス 13 恋のフィーリング/カプリコーン 14 恋の診断書/サニー 15 恋のウー・アイ・ドゥ/リンジー・ディ・ポール 16 エンジェル・フィンガース/ウィザード 17 ジー・ベイビー/ピーター・シェリー 18 愛のメロディー/ボビー・ヴィントン 爆発的大好評のうちに完売となった 「ポップ・アラウンド・ザ・ワールド」シリーズの新作が 2枚同時リリースとなった。 まずこちらの目玉は、初CD化となる13曲目。 ヤマハ世界歌謡祭のグランプリ曲で、 「ハロー・リバプール」と並ぶ彼女たちの代表曲。 8曲目のリードヴォーカルは、あのメリー・ホプキン。 15曲目もフィル・スペクター風の人気の高い曲だが 今までに再発→廃盤を繰りかえしていた。 10、11、12曲目は、当時の洋楽ベストテン番組で アーティスト・イメージの割には結構ヒットした。 中にはあまり聞き慣れない名前もあるが、 全体を通して聴いてみると、やはりこのシリーズならではの 色で統一されている。 by naka 本店お薦め 緊急リリース編(2) ターンテーブル・ヒッツ& ハード・トゥ・ファインド・クラシックス 輸入盤新品 2940円(税込) 1 想い出のメロディー/アルバート・ハモンド 2 恋にさようなら/ゲイリー・ベンソン 3 フォーリン・イン・ラヴ/ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ 4 いかしたフィーリング/ニュー・モンキーズ 5 ラヴィング・ユー/マリスカ・フェレス 6 光に目もくらみ/マンフレッドマンズ・アース・バンド 7 ユニオン・マン/ケイト・ブラザーズ 8 ウェイン・トゥ・ザ・ミュージック/ジョニー・リバース 9 愛の歌/マーシャル・タッカー・バンド 10 ピンと針/スモーキー 11 恋はあなただけ/クラウト 12 夢見る乙女/テリー・デサリオ 13 チャンタで行こう/マイケル・ゼイガー・バンド 14 天使のためいき/シェリル・ラッド 15 ホット・サマー・ナイト/ナイト 16 スイート・ルイ・ルイ/アイアン・ホース 17 ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ/ディーゼル 18 息 子/フレディ・アギラ 同時発売となったこちらは、多少全米チャート寄りで 渋めの選曲となっている。 当時はラジオ関東(現ラジオ日本)の 「全米トップ40」 DJ 湯川れい子さん を聴いていたので、懐かしい曲が多い。 1曲目は「カリフォルニアの青い空」「落葉のコンチェルト」 ほど有名ではないが、「KBC今週のポピュラー・ベストテン」で ベストテン入りを果たしている。 3曲目はメンバーチェンジ後の作品で、 実質上はハミルトン、ジョー・フランク&デニスン、 彼等にとって唯一の全米No.1となっている。 (「恋のかけひき」はビルボードで4位、 但しキャッシュボックスではNo.1を獲得。) 16曲目はゲス・フー→バックマン・ターナー・オーバードライブ と渡り歩いたランディ・バックマンが結成したグループ。 今回も限定発売なのでお早めに! by naka 2004年2月のおススメ 2号店お薦め スケッチショウ/LOOPHOLES 品番RR12−88437 新品 1600円税抜き 先月に続き邦楽新譜の紹介。 細野晴臣と高橋ユキヒロの二人によるエレクトロユニット、 スケッチショウの発売されたばかりの2ndフルアルバムからの 4曲チョイスされた12インチEPアナログ盤です。このレコード盤、 なんと盤面に穴がぽっかりとあいてる箇所が数カ所あるのです。面白い作りで凝 ってます。もちろん曲を再生する場合は問題はありません。ちゃんと針は盤の溝 を通る様になってますのでご心配なく。坂本龍一もしっかり参加してますから、 はっきり言っちゃうと新型のYMOなんですけどね。今風に言うとこのエレクト ロニカ音がつめこまれた不思議な質感、冷たく感じるはずの電気音や不規則に奏 でられるループするノイズがノスタルジックに暖かく響いてくるのもこれまたマ ジック!幸宏の歌声がマッチして融合してるさまも素晴らしいです。 YMOがポップスのフィールドで語り継がれた様にこのスケッチショウの アプローチも現代のいわゆるJ−POPの世界に一石投じるのは言わずもがな。 無機質で素朴で飾り気なんかなくて、でも人間的な音楽。是非ふれてみて下さい。 アナログは少数限定盤です。 by toya 2004年1月のおススメ 本店お薦め リズ・ダモンズ・オリエント・エクスプレス 国内盤新品 2415円 (税込) 1971年に全米33位を記録した「遠い初恋」。 日本では今週のポピュラー・ベストテンで5位 ポップスタイム、オール・ジャパン・ポップ20で6位と 健闘したこの曲、今でもリアルタイム世代や、 ソフトロック・ファンを中心に根強い人気を保っている。 歌っているのは、ハワイ出身のコーラス・グループで リズ・ダモンを中心とする女性3人のコーラスが美しい リズ・ダモンズ・オリエント・エクスプレス。 (当時はリズ・アンド・オリエント・エクスプレス) 彼女達のアルバムは以前国内マイナーレーベルから 1度だけひっそりとCD化されたことがあったが、 その後永らく入手難になっていた。 今回めでたくVIVIDからの再発で、 グンと入手しやすくなった。 今回もボーナス・トラック5曲を加えた、 全15曲が収録されている。 実はこの「遠い初恋」は、当時僕が独自に作っていた いわゆるマイ・ベスト・ポップス・ベスト20で、 71年度の年間No.1になっている。 何故この曲がそんなに好きだったのか、今改めて聴き直してみると、 やはりメジャー・セブンの響きに尽きるのではないだろうか。 つまりド・ミ・ソの上にシを重ねて、 不安定ながらも透明感のある、フワッとした感じ。 そして間奏に入って突如出てくる、 まさにオリエンタルなギターの音色。 まあハード好みかソフト好みかで、 この曲に対する評価はまっぷたつに分かれるだろうが、 僕がやっている「Dobbのロック塾」の「音故知心」コーナーでも 特にリクエストの多い1曲である。 by naka 2004年1月のおススメ 2号店お薦め 竹内まりや/ロングタイムフェイバリッツ 品番WQJL−87 新品税込 3000円 初回生産限定盤 新年おめでとうございます。今年もファンファン2宜しくお願いします。 去年に劣らずたくさんレコード聴いてイイ音に巡り合いましょう!! 新年推薦盤最初は去年の最後の話題盤リリースでした、 竹内まりやの全曲オールディーズナンバーのカバーアルバムです! このアルバムのきっかけが大滝詠一氏とシナトラ親子の曲を二人でデュエット したのが始まり。CMでも使用されてました。もちろん 絶品の質感にてふたりの素晴らしいコラボレーションになっています。 その勢いで旦那さん達郎氏ともデュエット作品収録。自らのルーツを見事に たどった60’Sポップス、珠玉のスタンダードが華麗かつ現代的に再現復活 された文句無し究極のジャパニーズポップスアルバム完成!! 完璧です。大滝詠一山下達郎の強力バックアップですから! アナログプレス枚数少ないですいつもながら。入手必須です 「カバーはオリジナルを越える」ってキャッチコピーついてますが、 まさにその通りです。いや〜素晴らしいです。。。 by toya |
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